秋の叙勲受章者

秋の叙勲受章者

瑞宝単光章 大河内美登里(清水美登里)

大河内美登里氏は東京手描友禅のなかでも『蝋纈染』の技法に卓越した技術を有し、技術の向上及び継承に指導的役割を果たしてきました。伝統的工芸品である東京手描友禅の名声を高め、産地振興に寄与した功績は誠に多大なものがあります。

『ハゼの実』から採取した『白蝋』により防染を施しながら二度三度と友禅差しを重ね、『堰出し』という技法で色止をして模様の奥行きと筆のタッチの妙を出した素朴でおおらかな神秘的な作品は、卓越した技術・技法と共に高く評価されています。


大河内美登里氏より

ご挨拶この度は思いもかけず叙勲の栄誉に浴しましたが、これも偏に組合員の皆様方、友人、知人の長年に亘ってのご指導、ご厚情の賜物と改めて深く感謝申し上げます。

ふと気がついてみますと、『蝋纈染』と共に歩いてきました50年の細く長い一本の道が美しく出来ていました。

これから大切なことは、まず燃え尽きるまで走り続けること。そして『染の道』の厳しさと楽しさを後に続く若い人達に伝えることの責任を感じております。